piokup 農家の方を 直撃取材 須磨北造園土木の 取り組みについて 木屑チップ について 金物販売 ショッピング
関連サービス 須磨北造園土木 須磨 須磨卓球 スタジオ
会社概要

木屑チップ栽培で、ガチガチ粘土畑を劇的改善

木屑チップ栽培で、ガチガチ粘土畑を劇的改善

神戸市西区の押部谷という地域で新規就農した吉田昭と申します。仲間五人と「もりたんぽ」というグループを作って営農活動をしています。

全員就農二~三年目のひよっ子ばかりですが、「非農家出身の新規就農者が、無農薬栽培で自立できる方法を確立する」という目標を何とか達成しょうと、日々すったもんだしながら奮闘しています。

三〇代の新婚で「最近子供もできちゃいました」というメンバーが多く、経済的な自立は生活がかかっていますので深刻です。何とか売れる野菜をつくらないといけないのですが、土がよくなければまともな作物はできません。

最初に貸してもらえる農地は、だいたい放棄田か変形田で、水はけの悪いガチガチの粘土質というのがお決まりのパターン。作業性は悪いし、野菜はとにかく虫にやられるし、なんとか育っても出荷に耐えうる荷姿にはなりませんでした。

これじゃマズいと仲間同士で何度も話し合い、先輩農家さん達のところへ何度も行かせてもらい、いろいろと情報を集めました。

地域の炭素資材を田畑に入れる

地域の炭素資材を田畑に入れる

条件の悪い畑で、しかも無農薬栽培という方法で、将来性のあるやり方が、この木屑チップを使った方法ではないかという気がしています。

道路掃除や里山の手入れ、果樹のせん定枝など、地域には溢れるほど木屑が出ます。これはとても有効な農業資材だと確信しています。このような炭素資材を田畑に入れれば非常に機能的な循環の形ができます。

炭素を入れて、微生物が喜び、作物が喜び、生産者が喜び、消費者が喜ぶ―――。誰も損をしない喜びの形が木屑チップ栽培には詰まっていると思います。

お世話になっている地元の方々に少しでも役に立てる存在になれるように、これからも炭素の可能性を信じて努力し続けていきます。

生育不良は炭素不足

生育不良は炭素不足

僕はニンジンでもジャガイモでもレタスでも、元肥ゼロで生育を見ながら魚系の有機物を一回追肥するのみです。ときには馬糞堆肥を入れることもありますが、チップのためにチッソ量を増やしたことはありません。

それでもチッソ飢餓はおきません。むしろチップを入れてからはサイズの大きいものがゴロゴロとれるようになりました。生育が悪いときは、チップを株元に敷いてやると、不思議と肥料が効いたようになって乗り切れます。

僕のイメージでは、生育不良はチッソ飢餓というより炭素不足という感じです。理屈はわかりませんが、粗くて硬い炭素資材を入れることで、土の表層に空気が入り、微生物が活発に持続的に活動しやすくなる。これが野菜の生育を助けているのではないかと思います。