須磨北造園土木の取り組みについて
自然環境あっての私たちの事業
私たちは自然から頂いた恵みを基に事業を展開しています。環境に配慮
した事業展開をすることは、企業が果たす当たり前の責任だと考え、
私たちは行動していきます。
肥料を変えてみてどうでしたか?
草質主体の有機物による改良方法より、 木屑チップは明らかに高い効果があらわれました。今までは「最初は土がよくなるけれど、たとえばレタスは作の後半になると土が締まってきて、ヘタをすると出荷サイズに届かない」という感じだったのが、「最後まで土が締まらずに、ちゃんと出荷できるものがとれて、しかも生育スピードが一〇日くらい早まる」という頼もしい感じになってきたのです。
木屑チップは土の表面が見えなくなるくらい散布し、軽く土にすき込みます。サラサラなのにしっとりとした感じの土の表層を維持できます。
僕のメイン作物であるニンジンは、品質が一気に上がり、糖度も抜群に高くなりました。収穫時の手間も激変。今までは土が乾燥していると、水で濡らすかショベルを使わなければ掘れなかったものが、手でスポスポと抜けるようになって本当に驚きました。
身近な有機物で土壌改良
浮かび上がってきたのは、残渣、雑草、緑肥、モミガラなどの有機物を生のまま大量に土に入れれば、ガチガチの粘土も改善できそうだということでした。
一般的には、 これらの有機物を生で大量に入れれば、未熟有機物によるガス障害、チッツ飢餓などといったことが問題になるので「そんなのもってのほか!」となりますが、現実に結果を出している先輩を見ているので、とにかく残渣でもなんでも片っ端から土にすき込むようにしました。
結果は、有機物を入れるほど土はよくなりました。入れた分だけガチガチの粘土が土になっていくという感じです。そうして、なんとか無農薬でも出荷できるレベルの野菜がつくれるようになっていきました。しかし有機物の投入量が追いつきません。
サラサラの土がすぐにガチガチの粘土に戻ってしまうのです。もっと入れないとと思っていた時、仲間うちきっての理論派で僕達の知恵袋でもある岡田君が「土の団粒化には炭素率が 高い難分解性のものが一番いいようだ」「炭か、それが無理なら木のチップを畑に入れたい」と言い出しました。
それにはさすがに僕らも「チッソ飢餓が起きるんじゃないか」などと思いましたが、今までも常識とは違う方向でやってきたメンバーです。実際に仲間うちでチッソ飢餓やガス障害などは誰も経験したことがありません。「それならば」と皆でチッパーを購入する ことにし、自前で木屑チップなどの炭素資材を確保することにしました。